Plan begin 9 Idea アプルス 1 両軍の戦力比較  このシナリオは初めてなのでちょっと真面目に分析してみます. 以下の三種 類のカテゴリに分けて両軍の戦力を評価します 主力級 巡洋艦級 駆逐艦級 (1)主力級  この分類にはいるのは本来日本軍の巡戦金剛のみです. イギリス軍の軽巡戦 は重巡に毛の生えた程度の船体に戦艦の主砲を積んでいる様なもので金剛級と 1対1でうちあったら, 勝ち目はまずありません.  ただし, ここでは比較の都合上と軽巡戦が2艦あると言う理由でイギリス軍 の軽巡戦を主力級と分類します      主砲  副砲 船体 移動力 雷撃力 --------------------------------------------------------- 金剛級巡戦     40火力  7火力  15  5-4-4 21"*4 --------------------------------------------------------- Courageous級軽巡戦*2 34火力  7火力  12  5-5-5 Mk4*2or4 ---------------------------------------------------------  主砲の砲撃力には違いはありません. およそ14%の確率で命中数が1違う程度 です. これは複数艦による共同攻撃のペナルティとほぼ同じ程度です. 軽巡戦 2艦の砲撃力のほうがトータルでは勝っています.  問題は攻撃力ではなく, 防御力にあります.  まず第一には装甲が3"しかないことです. この装甲は巡洋艦と同じであり, 日本の駆逐艦でさえ13ヘクス以内に近づけば打ち抜けることを意味しています. 舷側装甲の貫通は特殊損傷での機関室直撃等の恐ろしい事態を招きかねません. もっとも日本の金剛級も7"しかなく巡洋艦以上の主砲ででさえあればうち抜け ます.  第2の問題点は主砲が各々2つずつしか無いことです. 主砲の装甲が13"あ ることがせめてもの救いですが(金剛級以外は主砲の装甲を貫通できない), 装 甲の貫通しなくても結構な確率で主砲の破壊が発生するので, 下手をすると早 期のうちに主砲を全部つぶされてしまうと言う事態にもなりかねません. 主砲 をつぶされると前述の様に, 駆逐艦でさえ凶悪な損害を与えて来るので注意が 必要です  雷撃力はまず使わないと思います. (2)巡洋艦級  このランクには両陣営2艦ずつあります.      主砲  副砲 船体 移動力 雷撃力 --------------------------------------------------------- 古鷹級重巡 8火力  1火力   8  6-6-5 24"八年式*6 球磨級軽巡 7火力  1火力   6  6-6-5 21"*4 --------------------------------------------------------- Hawkins級重巡 11火力  1火力   8  5-5-5 Mk5*4 D級軽巡 8火力  1火力   5  5-5-4 Mk4*2 ---------------------------------------------------------  砲撃力で弱冠勝り機動力で大分敗けています. 機動力1の違いは機動戦では かなり苦しい差となるかもしれません.  また雷撃力はかなり劣っています. さすがに重巡は魚雷1発では沈まないの ですが, 魚雷1発を当てあって失う船体の期待値は, 日本の重巡は2.78である のに対して, イギリスの重巡は21"を受けた場合で3.36, 24"を受けた時には 3.94にもなります. 互いに相手の軽巡に当てた場合には日本側の軽巡はわずか 8%でしか撃沈しないのに対して, イギリス側の軽巡は21"の場合で17%, 24"の 場合には28%で撃沈します. (3)駆逐艦級      主砲 船体 移動力 雷撃力 --------------------------------------------------------- 睦月級駆逐艦 4火力   3  6-6-6 24"八年式*2 峯風級駆逐艦*2 4火力   3  6-6-6 21"*2 --------------------------------------------------------- Shakespeare級嚮導駆逐艦 6火力   4  5-5-5 Mk4*1 A級駆逐艦 5火力   4  6-5-5 Mk5*1 VW級駆逐艦*2 5火力   3  5-5-5 Mk4*1 ---------------------------------------------------------  こちらも巡洋艦級と同じで砲撃力で勝り, 機動力と雷撃力で劣っています. 駆逐艦同士で魚雷を1本ずつぶつけあった場合, 日本側の駆逐艦は17%で撃沈と なるのに対して, イギリス側は21"を受けた場合で28%, 24"を受けた場合には 42%で撃沈となります. 極端な言い方をすれば,日本軍は駆逐艦を平均2隻沈め るだけの雷撃力を有するのに対してイギリス側は全部で0.7隻分しかないと言 うことです. (4)総評  いずれのクラスを見ても砲撃力では我イギリス海軍の方が勝っています. こ れに対して金剛級を除けば敵のほうが機動力において優れ, また雷撃力は後の 九三式と比較すれば弱いものの日本軍の魚雷はそこそこ効果を持ち, イギリス 軍の魚雷はとどめの一撃もしくはボディブロー程度の効果しか期待できません. もっとも某アメリカのMk15とちがって命中率が悪いわけではないので, 程々の 距離(*)で利用することは出来ます. (*)程々の距離:以下を目安にしてください(命中率50%以上) 敵の艦速が4以上の時で距離4以内 敵の艦速が3の時で距離4以内, ただし6以内なら30%以上の命中率 敵の艦速が2の時で距離6以内, ただし10以内なら30%以上の命中率 敵の艦速が1以下の時はどこからでも 2 初期状態及び作戦案  両軍の初期状態は以下の様になっています 9101112131415161718192021222324 Z□□□□□□□□□□□□□□□ Y□□北□□□□□□□□□□□□□ X□卯□□□□□□□□□□□□□ W□□□□□□□□□□□□□□□□ V□□□□□□□□□□□□□□□ U□□□□□□□□□ke□□□□□□ T□加□□□□□□□□□□□□□ S□金□□□□□□□□□□□□□□ R□□□□□□□□□□□□□ve□ Q□□□□□□□□□□□CO□□□□ P□□□□□□□□wa□□GL□□□ O□夕□□□□□□□□□□Ha□□□ N峯□□□□□□□□□□□Du□□ M□□□□□□□□□□□□□□□□ L□□□□□□□□□□an□□□□ 9101112131415161718192021222324  イギリス軍側は輪型陣, 日本軍側は左斜めの3線の単縦陣です, 輪型部分を 除くとイギリス軍側は日本軍に頭を取られつつあると言う見方も出来ます.  この配置から考えると, 日本側の北上は第1ターンに北上5R1で動いて来る事 がまず考えられます. keppelを1R4と動かしてもこの頭を取ることが出来ず, 逆にイギリス側はどう機動しても1方向を向くかぎり縦射されることになりま す. 次に日本軍最右翼の夕風峯風ですが雷撃コースを確保しようと恐らく峯風 1R1R2R2L夕風1RR2R2Lで来ることも考えられます. これ以上の接近はAntelope が1L1L4で機動した時に頭を取られてしまいます. 残り3隻ですが加古卯月は 北上と合わせて左翼を金剛は夕風峯風と合わせて右翼を形成するものと思われ ます. 具体的には無謀を承知で金剛1R1R3という機動案もあるかと思います. 何 が無謀かと言えばこちらの巡洋艦隊が1L1L3等と動くと頭を取られてしまうか らです. ただしこちらの主力級からは絶対に頭を取られないので, 巡洋艦級を 無視するならばあり得る機動だと思います.  以上をまとめるとこんな状態になります. でもこれだと左右がばらばらにな り過ぎているので, 多分左翼か右翼どちらかは反対側に合わせた機動に落ち着 くんじゃないかとも思います. 金剛をX12に持って行くかも知れません. 9101112131415161718192021222324 DD□□□□□北□□□□□□□□□ CC□□□□□□□□□□□□□□□□ BB□□□□□□□□□□□□□□□ AA□□□□□卯□□□□□□□□□□ Z□□□□加□□□□□□□□□□ Y□□□□□□□□□□□□□□□□ X□□□□□□□□□□□□□□□ W□□□□□□□□□□□□□□□□ V□□□□□□□□□□□□□□□ U□□□□□□□□□ke□□□□□□ T□□□□□□□□□□□□□□□ S□□□□□□□□□□□□□□□□ R□□□□□□□□□□□□□ve□ Q□□□金□□□□□□□CO□□□□ P□□□□□□□□wa□□GL□□□ O□□□□□□□□□□□□Ha□□□ N□□□□□□□□□□□□Du□□ M□□□□□□□□□□□□□□□□ L□夕□□□□□□□□an□□□□ K□□峯□□□□□□□□□□□□□ 9101112131415161718192021222324  さてこっちの機動ですが, 主軸の4隻はとにかく敵との距離を取りたいので 1R1R3Rと機動します. Keppelは保険のため1R4, Antelopeも保険のため1L1L4と 移動させます. 残りの2駆ですが, Walverineは1LL1L2R, Venomousは2RR1Rと 機動させて主軸の列に加えます. 第2ターンか第3ターンに, 敵右翼の様子を 見ながら主軸は5方向に転進させます. 主力は当初金剛を目標とし, 転進後は 敵2巡洋艦を主目標とします. 巡洋艦は当初敵右翼を目標とし, 右翼の脅威を 排除後金剛を撃ちます. 主目標の切替時期は指示します.  敵が右翼側(アルファベットの小さいほう)に集めた場合, 転進はせずに3方 向への退避を続けることとします.  敵が左翼に集めた場合, 基本作戦どおり速やかに転進し背後を取られない様 注意します.  基本作戦として, 金剛は最初ちょこちょこと叩いた後は程々に撃ち, 巡洋艦 以下の撃滅を目指します. 細かいことは始まってから指示します. 3 分担  以上の作戦に基づき以下の様に分担するのが良いのではないかと思います.  艦隊総指揮官 : アプルス 主力戦隊 駆逐艦戦隊A(Keppel,Venomous)  次席指揮官 : ジョージ・トーマス 巡洋艦戦隊 駆逐艦戦隊B(Antelope,Walverine) 4 作戦のいろは  改めて書くのは面倒なので, 過去のものを引用してしまおう.  どうせ引用するならやはり神様のものを引用しよう.  一部本シナリオでは不適切な所があったのでそこは修正しました ===================================================================== 3.0 一般原則 3.1 移動 3.1.1 複雑な機動は避ける 第1ターンは隊形整理のため若干複雑な機動を行ないますが,それ以降はあ まり複雑な機動は避けるべきです.せいぜい単縦陣での嚮動と単横陣での齊動 の組合せくらいが無難ですし,それで大抵の目的は達成できるはずです. 3.1.2 艦速は4以上に 雷撃の速力修正は 4以上,3,2,1〜0 の4コラム,砲撃の艦速修正は 4以上, 2〜3,1,0 の4コラムです.つまり艦速3以下にすると砲雷撃の目標にされた 時,不利な修正が来ますので,艦速は可能な限り4以上にして下さい. 3.2 砲撃 砲撃の艦速修正は 4以上,2〜3,1,0 の4コラム,距離修正は,距離(ヘク ス) 1,2,3〜5,6〜9,10〜15,16〜20 とわかれています(同一ヘクス内砲撃 ではサイコロを振りません.常に1発命中です).砲撃目標を決める時の目安に して下さい. 3.2.1 集中砲撃の制限ルール 1ターン中に1隻の敵艦に対して砲撃できるのは4隻までですので,別の隊が どれを目標にしそうか考えて目標を決めて下さい. 総司令官が視認できないような敵艦が視界内にない部隊は,自分の砲撃目標 を他隊指揮官に教えたりして,砲撃目標の調整を計って下さい.  他の隊と重なるかも知れないと思う目標に対しては最大2隻までしか振り当 てない様にしましょう. ただなるべく一目標に1隻ずつ割り振る様にしてくだ さい. 終盤どうしても沈めたいと思った時はこのかぎりではありません. 3.2.2 一艦をもって複数艦を砲撃することは厳に慎む 一艦をもって複数艦を砲撃した場合,一発以上命中の確率が1/6低下します. しかも,命中弾数の期待値が激減しますので,厳に慎んで下さい. 3.2.3 積極的に照射射撃を行なう IBSにおいては,照射したからといって新たに視認されることはない.ま た,敵が照射艦に対する砲撃がプロットしていなければ「照らし得」である. 3.2.4 照明弾を撃て 目標に指向できない砲があれば,照明弾を撃つべきです.レーダーがありま すがレーダ射撃ができませんのでこれに頼ることになるでしょう. 3.3.雷撃 IBSで魚雷を当てるのは,かなり難しく,MF4以上の目標に対しては,魚雷航 走距離が4以下でないと,まず当たらないでしょう.実際チャンスの場合は各 司令の一存で,魚雷を発射してください.(移動する時は,必ず1MF直進する必 要があるので,そこを狙うとか…) 4MP目か5MP目に発射することでターンをまたがらないような雷撃,あるいは ターンの最初は1ヘクス無条件で前進というルールを有効に使った雷撃が可能 な時,敵艦の至近距離から移動を開始するときとします. ======================================================================== 5 通信方式 これもやっぱり神様のを ======================================================================== 5.通信 各ターンに発信できるメッセージは,100文字までです.この制限のため充分 な情報が得られず,混乱を引き起こしたゲームが多々ありました.そこで,通 信規約(プロトコルとも言う (^_^;))を以下のようにきめます. 5.1.通信内容 5.1.1.各司令→総司令への通信 番号の若い方が優先順位が高いです. 5.1.1.1 移動計画送付時 各司令が移動計画作成時に送信し,総司令は移動結果報告時に受信する. 1.(前ターン砲撃計画時から変更していれば)自隊の現ターンの雷撃計画 2.前ターンに与えた敵艦の損害(砲撃結果&雷撃結果) (味方の損害は自動的に通知されるので必要ありません) 3.総司令の視界外での敵艦の沈没 4.その他 5.1.1.2 砲撃計画送付時 各司令が砲撃計画作成時に送信し,総司令は砲撃結果報告時に受信する. 1.敵艦の位置(総司令の視界外の敵艦について) 2.自艦の位置(同上) 3.自隊の次ターンの雷撃計画 4.その他 ※ 通信文字数超過の場合,優先度の低いメッセージを切捨てる. 5.1.2.総司令(次席指揮官)→各司令への通信 5.1.2.1 移動計画送付時 総司令が移動計画作成時に送信し,各司令は移動結果報告時に受信する. 1.自隊の雷撃計画or状況(味方に影響が出そうな時のみ) 2.前ターンに与えた敵艦の損害(砲撃結果&雷撃結果) 3.その他 5.1.2.2 砲撃計画送付時 総司令(次席指揮官)が砲撃計画作成時に送信し,各司令は砲撃結果報告時に 受信する. 1.自隊の移動計画 2.次ターンの移動指示 3.敵艦の所在(各司令の視界外の敵艦について) 4.その他 ※ 通信文字数超過の場合,優先度の低いメッセージを切捨てる. ※ 次席指揮官が,他の司令に移動指示を出す時もある. 5.2.フォーマット 5.2.1.艦名 日本艦:艦名の最初の1文字(例金剛→金,加古→加),どうしても艦名が分か らないときは艦型名の最初の1文字+'級'(例 峯風級 → 峯級) 英艦:艦名の最初の1文字(例:Courageous→C,Hawkins→H) 5.2.2.雷撃計画報告 艦名,発射ヘクス,針路,射角,魚雷速度(デフォルト値:高速)を列挙する. 例:Venomousが,ヘクス P11,針路 6,右A角,高速で魚雷発射を行なう場合 VP11,6,RA の様に記述する. ※ 魚雷速度は中速(M),低速(L)で発射の場合のみ記述する. 5.2.3.位置報告 艦名,ヘクス,針路を列挙する. 例1:ヘクス J9,針路 2 の夕風を報告する場合. 夕J9,2 の様に記述する. 例2:例1のケース+更に峯風が,ヘクス I9 で同針路で続いてる場 合. 夕J9,2峯I9 の様に重なる項目は省略して記述する. 5.2.4.戦果報告 艦名,[ヘクス,]船体,主砲,副砲,機動力,MFCの各損害を列挙する. 例1:金剛に,船体ボックスに 2,艦首主砲1基,艦尾主砲1基,副砲1基,2機 動力,MFC破壊の損害を与えた場合. 北船2首1尾1副1機2M の様に記述する. ※ 記述文字数に余裕がない場合,副砲損害,MFC損害の順に省略する. 5.2.5.移動指示 移動指示:艦名,進路を列挙する. 例:Dunedinに,進路 2R4L を指示 → D2R4L の様に記述する. 全艦が同一の移動を行う場合. 例:担当艦全てに,進路 2R4L を指示 → 全2R4 の様に記述する. 5.2.6.その他 フォーマットは,あくまで取り決めであるので,柔軟に対応しましょう. (移動指示で,「時計回りに6方向へ」等のメッセージも有り得る) 以上. =========================================================================== Plan End Plan Begin 09 Idea ジョージ・トーマス 戦力としては、火力の英軍、雷撃力の日本軍といったところだと思います。 西に島があり、移動についての制約もないので、うまく活用できれば おもしろいかと思います。 日本軍の雷撃力を考えると、遠距離での砲撃戦が有効かと思います。 作戦案 まず北西にすすみ、島を半時計方向に回ります。できるだけ 敵艦隊からはなれて、できれば視界外から砲撃します。 軽巡戦以外は格下の艦を狙い、軽巡戦は、敵巡戦を狙います。 軽巡以上の艦は、副砲を使って照明弾を撃ちます。 かなりおおざっぱですが、こんなものでどうでしょうか? 編成 軽巡戦2隻は、火力の集中のためともに総指令の指揮下に置くべきでしょう。 上の作戦案では、重巡は巡戦攻撃に参加させないことにしていますが、 重巡も巡戦攻撃に参加させるなら、重巡も総指令の指揮下に置いたほうが 良いでしょう。 あと、A級の駆逐艦を、軽巡戦部隊の護衛としてつけて、総司令指揮下の 艦隊としてはどうでしょうか? Plan End Comment Begin *** ジョージ・トーマス 司令からのコメント *** Comment End