Plan Begin 15 Ending 変更プレイヤー名 1942年12月31日に鉄底海峡で行なわれた海戦について変更プレイヤー 名(その2)が報告します。本来なら艦隊指揮官が報告すべきですが、艦隊指 揮官ベネヴィドー司令が消息不明となり、次席指揮官の変更プレイヤー名が死 亡したので、不肖、私が報告させていただきます。 上記のことからも推測できるように今回の海戦は殲滅戦と言うべき戦いでし た。戦果と損害は以下にしめすとうりです。 (戦果) 生駒 撃沈 29 points 熊野 撃沈 12 points 浪速 船体ボックス-6, 3 points 艦首主砲命中4回, 艦尾主砲命中1回, 左舷副砲命中1回, 戦果不明命中5回 新月 船体ボックス-2, 1 points 艦首主砲命中2回, 艦尾主砲命中1回, 戦果不明命中3回 島風 撃沈 3 points 朝潮 撃沈 4 points ---------------------------------------------------- 計 52 points (損害) Hawaii 沈没 27 points Baltimore 沈没 12 points Cleveland 4番主砲大破, 0 points 1番副砲大破 Clark 沈没 3 points Zellars 船体ボックス-2, 1 points 1番主砲大破 L.K.Swenson 船体ボックス-1 .5 points ---------------------------------------------------- 計 43.5 points よって、8.5 points(またはそれ以上)の差で今回の海戦において米軍は勝 利をおさめたと結論します。 Plan End Comment Begin *** 変更プレイヤー名 司令からのコメント *** 今回の海戦における勝因を分析してみると (1)砲撃が良く命中したこと とにかく面白いくらいに命中弾を与えることができた。米軍は魚雷の性能で 日本軍に大きく劣るので砲撃が命中しないと話しにならない。特に敵の巡戦、 重巡には良く当たった。ただし、こちらの巡戦、重巡も非常に多くの命中弾を 受けたが。 (2)敵旗艦(生駒)を航行不能にしたこと (1)とも深く関連するが、生駒を航行不能にできたことにより米軍の魚雷 を有効活用することができた。また、熊野の早期撃沈の原因も航行不能となっ た生駒との衝突にあると推測される。 上記(1)および(2)より米軍の勝利は幸運に大きく依存している。しかし、 勝因(2)を導き出したのは敵旗艦に対する集中攻撃戦法で今回の海戦ではこ の戦法は有効に作用したと考えられる。 また、今回の海戦の反省点は (1)海戦の後半において冷静さを失ったこと 今回の海戦では中距離砲撃戦を行なうつもりであったが、海戦後半は近距離 戦となってしまった。生駒に魚雷を命中させるために一時的に近距離戦になっ てしまったのは仕方がないとしても、その後も駆逐艦を主力とする敵艦隊に対 し近距離戦をつづけたのは失敗である。米軍は旗艦喪失の後で頭に血が昇った 状態にあったと言える。 (2)日本軍の魚雷発射のチェックを怠ったこと やはり(1)と関連するが、第2ターンに新月が雷撃したことがわかってい たのだから第5ターンに Hawaii に対して雷撃できないことはわかっていたは ずである。また、浪速の動きもチェックしていれば右舷雷撃が可能であること はわかっていたはずである。米軍はゲーム終盤における敵艦の動きを漫然と見 ており雷撃の可能性に気がつかなかった。おそらく第7ターンには新月と浪速 が両舷から Baltimore を雷撃したのだろう。この海戦終盤における日本軍の 雷撃は見事である。 (3)中距離砲撃戦法の採用 今回の海戦では米軍は中距離砲撃戦を目指したが、中盤以降はこれを維持す ることが出来なかった。米軍の目指した中距離砲撃戦では今回の海戦のように 砲撃戦の過程で舵損傷などの特殊損傷が生じたときに、日本軍駆逐艦の雷撃を さけることは困難である。現在のところ他に妙案があるわけではないが、今後 は舵損傷などが生じる可能性について常に検討を払う必要があるだろう。(第 2ターンにおける Hawaii の舵損傷は本当にあせった。一瞬このまま盤外へ出 なければならないのかと思った。結局、その後速度を低下させるをえず、集中 砲撃、雷撃を食らい沈没してしまったので Hawaii 沈没の遠因は第2ターンの 中距離巴砲撃戦をねらった艦隊運動にあるといえる。) (4)速度の低下した艦を艦隊の先頭にしない これは日本軍が反省すべき点だとおもわれるが、第3ターンの艦隊運動で速 度2の生駒を熊野の前においたは結果論ではあるが非常にまずかったと言える。 今回のように速度の低下した先頭艦が集中射撃によって航行不能におちいるこ とはまれであるだろうが先頭艦の速度が低いことは艦隊運動に非常に大きな制 約を与えるので、速度の低下した艦は極力先頭艦からはずすことが重要と考え られる。逆に砲撃側としては艦隊の先頭をねらうのが効果ということになる。 上記のことは多くが海戦における基本であるが、その基本事項を守らなかっ たことにより米軍は多くの損害をだしたことは忘れてはならない。 Comment End