コールセンター自動化の研究

野村浩郷 ACCESS H. Nomura

Automated Call-CEnter Service System


コンピュータ等の電子機器についてのユーザからの質問に 回答する コールセンター自動化の研究を 進めています。

現在、二通の処理方式の研究を並行して進めています。

第1方式のシステムは、簡易な処理方式で実現しています。 その第 0.1 バージョンは既に完成しています。 実検によりますと、適切な回答を生成する割合は 64% です。 実際のコールセンターでは、現在は、すべて人手により 回答を作成していますので、この程度 のシステムでも大幅な省力化が期待できます。

このシステムは、精度を向上させ、 機能を拡充し、使い勝手のよいシステムへと発展させる予定です。

第2方式のシステムは、高度な自然言語処理方式で実現 しようとしています。システムは、現在、作成中です。


また、質問・応答の形式についても、三通の研究を並行して 進めています。第1の形式は、電子メールによる形式です。 第2の形式は、固定電話・携帯電話等からでの音声による形式です。 これは、リアルタイム対話の形で行われるものです。第3の 形式は、パソコン等からでの音声・文字によるチャットの 形式です。Webカメラも使います。これもリアルタイム対話の 形で行われますが、ユーザのパソコンに画像・映像も表示されます。 すなわち、いまや当たり前になったいわゆるマルチモーダル の形式です。


ACCESSシステムは、さらに、クロスリンガルシステムに 発展させる予定です。すなわち、いろんな言語での 質問・回答に対応できるようにする予定です。 また、質問対象も拡げていく予定です。 システムに組み込むデータベースの作成方式は生データに 制約されませんので、この生データを変えれば異なる 対象に対応するシステムを容易に作成することができます。

また、いわゆる通販等のコールセンターやサービスセンター へも応用することも できます。


ACCESSシステムは、システム作成に使用した生データの 著作権などとの関係により、Web上では デモをお見せすることはできません。


電子メールによるコールセンター自動回答システムの実用システム Ver.1 の開発を 2006年3月に 完了しました。実際の業務に使えるシステムです。 このシステムは、質問者へ回答メールを返信するときコールセンターの 専門家が「最終査読」を行う以外は、質問メールを受取ってから回答メール 作成までの作業を完全に自動的に行います。

このシステムは、現在、パソコンに関する質問に答えるシステムとして 作成されていますが、他の話題へそのまま拡張できます。


SLIDE (3.5MB)
(上の「SLIDE」をクリックするとスライドを表示します。 ナレーションも入っていますので、スピーカーの電源を入れて下さい。 但し、 Microsoft PowerPoint Animation Player for Active X が必要です。

  

絵をクリックすると絵が大きくなります。テキストの内容はお見せできませんので、モザイクがかけてあります。



ホームページへ