近代美術館

Museum Moderner Kunst

オーストリア・ウィーン ★★★★★ 25.00AS 近代・現代

門を入ると大きなドラム缶の形をした網目状のオブジェがある。中に入って写真を撮るだけで写真家の気分?現代の絵画とオブジェが並ぶ。オノ・ヨーコの作品もここ。作品を最初に見てその後に作品名を見ると思わずふきだしてしまうようなものばかり。頭を柔らかくして作品の前に立つと体のそこから笑ってしまう作品や暖かみのあるものが多い。ピカソの絵も一枚。作品の前に立つと頭をひねって考えたり、画家の背景について考えたりするのでなく、その作品に何が込められているのか感じるだけで非常に面白い。印象派とはまた違った雰囲気と楽しみ方があるのが現代の作品のいい所。

クンスト・ハウス・ウィーン

Kunst Haus Wien

オーストリア・ウィーン ★★★★★ 90.00AS 現代

フンダートヴァッサー・ハウスを見てから来るといいと思う。フンダートヴァッサーの作品のみを展示してあり、建物自体も彼の設計。子供の書いたような絵そのまま作品や建物にしたような感じで、直線は見当たらない。床はでこぼこで、機械的なものはない。何を考えてもムダ。なにか感じてみてこの芸術家のことが知りたかったら本でも買ったほうがいい。スペインの建築家(芸術家)ガウディとは違う面白い作品が必ず見られるはず。

オーストリア国立ギャラリー

Österreichische Galerie

オーストリア・ウィーン ★★★★★ 30.00AS 古典・近代

ベルヴェデーレ宮殿上宮と下宮、それに幾つかの建物が集合体になっていて総てを見るのは結構な量でとても2〜3時間で回れるような所でない。自分も上宮しか見れなかった。印象派の作品も少しあった。クレムトの作品もあるので絶対に面白いはず。展示の仕方も上品で一方通行の表示はないが効率よく各階を見て回れるように工夫されているのでかばんやカメラを置いてじっくり見てほしい。庭から見る上宮・下宮もそれぞれきれいなので一方からもう一方まで歩いてみよう。下宮の出口から出ると楽聖たちの眠る中央墓地行のトラムNo71のバス停がすぐなので美術館が閉まって行くのも手だと思う。(自分の時は美術館が閉まるってから2時間後に中央墓地は閉まった。)

アーツギャラリー

Schaezler-Palais

ドイツ・アウクスブルク 2.00DM 古典

古典画中心。建物は細長い構造で部屋数は5〜6しかなかったと思う。目立った作品もなく保存状態も悪いので時間が余った時に行くといいのでは?特に強い印象もない。出会った日本人と話しながら館内を歩いていたからかもしれない。

アルテ・ピナコテーク

Alte Pinacothek

ドイツ・ミューヘン ★★★★ 0DM 古典

最初に庭にあるオブジェが目を引く。”なにか始まるぞ!”という感じ。For Leonardoと言う題のオブジェで、ドームを2つ(ぐらい)持った建物。さびついているけどそこがまたいい。たまたま日曜だったので入場料は無料(ノイエも)だった。ロッカーはコイン式で、5DMで取り出す時に返ってくる。ノイエ・ピナコテークのものは1DMだった。なんで違うの?最初に館内に入って気付いたのは作品のタイトルが見当たらないこと。作品の少し下を見るとポツリと貼り付けてある。作品をまず見て、その後にタイトルなり名前を見ろと言いたいのだろう。有名な画家であろうと有名な絵であろうが、まず作品を見てから調べればいいこと。一階のほとんどは閉まっていてみれないか作品が置かれていない部屋ばかりだった。そのぶんはノイエに置いてあった。古典すぎることもなく、肖像画ばかりが置いてあるわけでもなかったので古くても面白い。(古典が置いてある美術館は肖像画ばかりが置いてある所が多い。)レンブラントやブリューゲル(バベルの塔)など見ごたえのある作品も多い。こちらに来てからのノイエ行ったほうがいいと思う。ただ照明のかげんで光が絵に反射し、絵の正面から作品がよく見えない時がしばしばあったが残念。特に古典の絵はてかりやすい物が多い。

ノイエ・ピナコテーク

Neue Pinacothek

ドイツ・ミューヘン ★★★★★ 0DM 近代

とにかく最高。建物の設計も芸術しているし、作品も文句のつけようがないと言う感じ。正面入って、右側方面が印象派、それ以外は古典(アルテより)だった。ただ全体の地図がないとなかなか効率的に回れない。単純に四角い部屋が並んでいるのではなく大きな部屋に小さな部屋がくっついていて、階段を使うような立体的な部屋も設けられている。印象派の量はそれほどではないけど種類が多かった。ゴッホの絵が一枚しかなかったのは残念。ゴッホの最後の作品?)絵を見て誰の作品かが分かるか試しながら見るのも楽しい。シシリーとモネなどのように分かり難い物もある。たいていの画家は年代によって作品の表情がかなり違うので年代を当てるのも面白い。例えばピカソの絵は数段階を経て”泣く女”の様な抽象画になっている。(デッサンから、キュービズム、青の時代など)ピカソの初期のデッサンは他の画家に負けないほどうまい。(ここにはないけど)

レンバッハ市立美術館

Städtische Galerie im Lenbachhaus

ドイツ・ミューヘン ★★★★★ 4.00DM 現代

アルテ、ノイエの後はここへ。3つの美術館は非常に近い場所にあるので来やすし、ミューヘンの美術館には大満足するはず。古典から印象派の近代を経て現代へ。館内に入るとまずオブジェがたくさんある。ここは誰の作品かにこだわるよりも作品をただ見るべし。それから作品名を見て首をかしげるべし。数え切れないさいころで巨大なオブジェが作られていた。”よくがんばったね”。もちろんカディンスキーやクレーなどの作品もあってなにか心がほっとするような部屋もある。オブジェや絵画と言った典型的な作品だけでなく、光や映像を利用した作品もあった。芸術は絵の具や大理石、ブロンズからだけで作られる物でないことがよく分かる。出口の近くに広島の原爆の写真(黒こげになった馬や人、きのこ曇など)に絵の具で感情を表現した物があり、考えさせられる所もあった。ふと窓の外を見ると道に面した小さな公園のオブジェで、信号待ちの家族の小さな子供が遊んでいた。現代の作品は鑑賞する物で感じる物であると同時に遊ぶことができるのもいい所かも?

ボーデ美術館

Bode Museum

ドイツ・ベルリン 0DM 古典

あいにく改装中。(そのため星数、規模共に1)2階の小さな通路沿いしか見られず当然無料だった。特に印象なし。”美術館の島”の一角にある。少し離れてみると”島”の中にこの美術館は溶け込んでいてとてもきれい。

ペルガモン博物館

Pergamon Museum

ドイツ・ベルリン ★★★ 4.00DM 古代

館内はテープレコーダー(日本語)で周れるので一つ一つのコレクションをじっくり見て周れる。この建物自体ペルガモンと言う古代の神殿を再現したもの。建物の中にも本物のペルガモン神殿が復元されている。面白い構造。名前の通り博物館だけど見やすく展示してあるし壁がそのまま美術館に埋め込まれていたり修復がよくしてあるので”欠けた”石ころばかりではない。

旧博物館

Altes Museum

ドイツ・ベルリン ★★★ 4.00DM 古代・現代(近代)

国立美術館(Alte Nationalgalerie)が改装のため閉館していたためここの2階に作品が移されていた。1階の旧博物館の展示物はきれいにてんじしてあって見やすかったものの面白くはない。2階の作品を見ると、まだまだ見れない作品が旧美術館の作品は半分以上あるなと思い残念だった。2階の展示はドイツの印象派の作品で見ごたえがあった。旧博物館自体にもA・ウォホールの作品もあったはずだけど、スペースがなかったのか展示されていなかった。

シャーロッテンブルク城

Schloss Charlottenburg

ドイツ・ベルリン ★★ 3.00DM 古典

美術館と言うより宮殿に絵が掛けてあると言う感じだった。とにかくぱっとしない。ここに行くよりは宮殿中心の部屋が見られる中心の美術館に行ったほうがいいと思う。

ピカソ美術館

Staatliche Museum

ドイツ・ベルリン ★★★★★ 4.00DM 近代・現代

古美術美術館があったらしき所にピカソ美術館があった。ガイドブックには載っていなくて、シャーロッテンブルク城についた時に知ったのですぐに直行。一階の一角にゴッホの絵一枚と他の印象派の画家の作品があった。もちろん基本的に1・2階はピカソの作品が時代ごとに展示してあって、3階にはクレーの作品もあった。進行方向に進むについて時代が進むように展示されていて、デッサンや落書きなど普段見れない作品もある。ピカソの作品は理解しがたい物が多くなんでみんなこれがいいと言っているのか分からない時が多い。ただ、例えば一方を向いている女性(泣く女など)の絵を見ると、鼻の向きと目の方向がまったく違う物がある。ピカソは絵画を2次元としてではなく3次元の物だととらえ、平面的に見ると表せない物をいろいろな方向から見て、違ったベクトルを絵の中に表そうとしている。一方の目は正面を向いているのにもう一方の目が横を向いている作品などは、平面的に対象をとらえると描くことができない。顔が一つの線を境にまったく違った方向に向いている場合は片方を手で隠してみると少し普通に見えるはず。いろいろな画法を作ったのもピカソが有名な理由の一つ。ただ単に子供の落書きではないようです。

壁博物館

Haus am Checkpoint Charlie

ドイツ・ベルリン ★★★★★ 5.00DM その他

”壁”?と聞くと想像がつかないかもしれないけど、”ベルリンの壁”の博物館。館内には所せましと展示物がならべられているけど、どれもシリアスな物ばかり。銃痕のある車や、ゲートを隠れて通るためにつなげられた2つのスーツケース、東側から掘られた地下の穴、買い物かごに入って脱出した子供の記事などすべて”現実”に起こったことが展示されている。他の国についての展示も、アメリカの黒人解放闘争に関して、インド独立運動、ポーランドやチェコの自由化運動など。絵画や彫刻なども斬新な物ばかりで、うったえてくる物は多い。英語による説明もあって、建物自体それほど大きくないものの、この旅の中でも一番時間がかかる所かも。

デュッセルドルフ美術館

Kunstmuseum Düsseldorf

ドイツ・デュッセルドルフ ★★ 7.00DM 近代

3部屋に大きな写真がはってあっただけ。最低点です。2×3ぐらいのカラー写真が展示してあったけど、特に特徴もなければ面白味もない。

州立美術館

Kunstsammlung Nordrhein Westfalen

ドイツ・デュッセルドルフ ★★★★ 3.00DM 現代

チケットを買った後はそのまま3階へ。(階段かエレベーターが使える)一部屋が広く現代の大きなキャンバスが適度な間隔で展示してある。笑ってしまうような物から”オー”と思うような物まで。A.ウォホールも置いてあるし、クレーの作品もあった。ピカソの絵も一枚あったと思う。デュッセルドルフの街は特に何もないけど、ここは納得。一時間半ぐらいあれば個々をじっくり見れると思う。作品は短期で変わると思うので、運が悪い時に来たのかも。

ヴァルラーフ・リヒャルツ美術館&ルートヴィヒ美術館

Wallraf Richartz Museum & Museum Ludwig

ドイツ・ケルン ★★★★★ 4.00DM 古典・近代・現代

この美術館も充実している。2つの美術館は一つの建物の中に入っていて建物の中で区分けされている。特にドアがあるわけではなくたまに美術館名が書いてあるだけ。チケットを買った時にもらうシールを服に貼り、それで館員が区別するみたい。地下・2階・3階が美術館で、印象派の量もかなりある。特に目を引いたのはゴッホの「アルルの架け橋」。フランスのアルル(複製)で見た人もそうでない人も、ゴッホの絵はこれ一枚なので注目。ほかの物と比べて群を抜いて生き生きしている。ゴッホの絵の一番いい所は生き生きしていること。他の絵をただきれいだと感じても、ゴッホの絵は生き生きとした題材の瞬間をとらえ、描かれているのでまるで瞬間冷凍されたマグロみたい?草木は成長方向に、風は吹く方向に、肖像画なら髪型から髭まで方向性を持たせた絵が特に印象的で力強い。ピカソもピカソだけど、ゴッホもゴッホ。なぜあれだけの大金をはたいて日本企業が「ひまわり」等印象派の絵画を買ったのかも少しは分かる。(少しはです。)ブリューゲルなどの古典の巨匠の絵もあれば、3階には現代の作品もある。どいつの美術館の残念なのは絵のタイトルがドイツ語だけしかない時。(歴史的なことがあるのかも?)作品を見た後にタイトルを見たいのは普通。特に現代絵画は抽象化されすぎていることが多いので、理解しがたい物も多い。質も量もいいので最低2時間はないと、すべての作品が見られないと思う。地下はエキシビジョン。現代の作品がジョーク交じりで並んでいる。

州立美術館

Staatsgalerie

ドイツ・シュトゥットガルト ★★★★★ 3.00DM 古典・近代・現代

作品はすべて2階に展示してあって、横に長い構造になっていた。印象派の作品が多く、ドイツの印象派の作品も面白い。宗教画や古典の絵も多いけど、印象派と比べると迫力に欠けた。古典・近代・現代の作品を比べながら館内をぐるりと回るとどうしても2時間はかかると思う。ピカソの絵や、ダリ、ムンクなど現代の作品が特に充実していて、抽象画が楽しめる。建物自体も現代しているが、それほど印象がない外見だった。

古典巨匠美術館

Gemäldegalerie Alte Meister

ドイツ・ドレスデン ★★★ 4.00DM 古典

ツヴィンガー城内にある美術館。入ってすぐに地下に降りるとチケット売り場、コインロッカー(無料)、売店などがある。一階の展示物は古典画中心だったけど面白味に欠けた。2階から3階にかけて古典画の作品が多数展示されているが、特に印象もなかった。

アルベルティーヌム

Albertinum

ドイツ・ドレスデン ★★ 4.00DM 古代・古典・その他

ブリュールのテラスからエルベ川を眺めた後はアルベルティーヌムへ。地下1階は確か古代の彫刻などの展示室だったと思う。どこにでもあるような博物館の雰囲気でたいした物ではなかった。1階は宝石類の展示室。ここの宝石類は豪華の一言。サファイア一色のネックレスなど大きいだけでなく量も多く、一つの宝石にきらきら光った石が”ぶらぶら”ぶら下がっている感じ。2階でやっと絵画を発見。残念ながら特徴のない物ばかりで星数は2つ。

造形美術館

Museum der bildenden Künste

ドイツ・ライプチヒ ★★★ 5.00DM 古典・近代

ライプチヒについたのが予定より少し遅かったので急いでここに来たのに、なかなか探せない。本命の建物らしき物は工事中みたいで他を探すがなかった。地図上では大きい建物なのですぐ分かると思ったけど。結局近くを歩いている人に聞くと、改装中で閉まっているとか。運よくその人が作品が移動され展示されている場所の住所を知っていたけど、閉館時間の関係でほとんどあきらめていた。行ってみると閉館時間がガイドブックに載っているより1時間延びていたのでラッキー。普通のビルの一つのフロアーを借り切って展示が行われていて、少し雨が降っていた関係か人も少なかった。本物の建物からすると見れた作品数は2割ぐらいと思うけど、ドイツの印象派の作品が少しあったので満足。見られないと思っていたぶん作品が映えて見えたのかも。チケットが葉書として使える所も思い出になっていいかも。ブリューゲル、ルーベンスなどが見れるはずだったのに…

宮殿美術館

Schloß Kunstsammlungen zu Weimar

ドイツ・ワイマール ★★★ 3.00DM 古典・近代

館内は旧東ドイツの都市だったせいか設備等がかなり古い。防犯カメラもついていなし、建物自体の装飾等もかなりダメージを受けている。作品自体も修復されていない物が多く、照明にしても当てられていない。ただし、建物自体が宮殿だったために、館内は豪華。1・2階は面白い物はなかったが、3階にドイツの印象派の作品があり、フランスの物とは違う感覚の作品が見られた。

現代美術館

Galerie am Fischmarkt

ドイツ・エアフルト ★★ 1.50DM 現代

作品はすべて超現代。典型的な”難しい”作品ばかりで、星数は2。絵画よりもオブジェが多く、単純な色を多用した幾何学模様などがあって、タイトルが数字も多く(ドイツ語のものも多い)、何が言いたいのか分からない。抽象化して自分の言いたいこと、伝えたいことを強調するのが現代の作品だけど、あまりに自分の世界が強すぎると見る人にとっては面白くない

市立美術館

Städelsches Kunstinstitut

ドイツ・フランクフルト ★★ 0DM 古典・近代

この日は美術館・博物館が無料の日だったらしい。ここも無料でラッキーと思っていると、肝心の印象派の作品が見られないだけでなく、全体の半分も作品が見られない。どうやら改装中。ここのところ行く所すべて改装中ですべての作品が見れないか、多くの作品が見れない。すべての作品が見られないと、その街での時間配分が狂ってしまうのも困るけど。 

現代アート美術館

Müseum Für Moderne Kunst

ドイツ・フランクフルト ★★★★ 0DM 現代

フランクフルトの街を歩いている時にたまたま見つけて入ったのがここ。上記の通り入場料は無料。建物自体のデザインも斬新で、内装自体はシンプルだけど、同じ形をした部屋はまったくない。まず目をひいたのはペンギンのオブジェ。流氷の上に乗っている数十体のペンギンをモデルにしていてほっとするような作品。よく思いつくなと思うような面白味のある作品が多い。”荒木”(写真家)の作品もあり、この美術館の中で一番印象的だったかもしれない。写真はすべて日本で彼が取っているような”エロ”写真ばかりだけど、ここで見ると少し違った感じがした。館内には階段が多く、それぞれに作品が展示されているので、すべての階段を使わないといけないかも。ドイツの美術館はここで最後だったけど、現代の作品とドイツの印象派の作品は面白いかった。美術館自体も新しく整備が行き渡っているのも見やすかった。ただし、旧東ドイツの美術館はやはり少し遅れている感じ。

ニュー・カールスベア美術館

Ny Carlsberg Glyptotek

デンマーク・コペンハーゲン ★★★★ 0DKK 古代・近代

国際学生証を見せると無料になったのでラッキー。一階には古代の彫刻が多く、またしても”石ころ”を見るはめに。入ってすぐ噴水があるけど、ここは南国スタイルで少し不思議な感じ。一角には絵画もあったがそれほど有名なものはない。美術館に入って左奥に新しく付け加えられたような新しい建物があり、そこに印象派の作品があり、特にゴーギャンの作品が充実していた。ゴヤの作品も多く、踊り子の彫刻(ブロンズ)なども多く、彼の”踊り子”好きが分かるかも?ゴーギャンの作品はタヒチに行く前の作品と後のものを比べてみては。タヒチでの写真などもあり興味深い。国立博物館が閉館していたので(またです)、デンマークの美術館はここだけ。

国立博物館

Rijksmuseum

オランダ・アムステルダム ★★★ 15.00G 古典・近代

この博物館は巨大で、オランダの文化や家具から絵画まですべてみられる。オランダと言えば”ゴッホ”が有名すぎるほど有名だけど、同時にレンブラントもこの国で生まれている。レンブラントの有名な作品の中でも1,2を争うものが「夜警」だと思うけど、この博物館に展示されている。「夜警」はかなり大きなキャンバスに描かれていて、特に夜の暗みの中に光りがうまく溶け込んでいるのが印象的だった。レンブラントが”古典の巨匠”と呼ばれている理由の一つは、この”光”のとらえ方に合って、これが後の印象派の画家に大きな影響を与えたこと。印象派の絵は数枚しかなく、”オランダの画家”ゴッホの作品は「ひまわり」しかなかった。敷地内にゴッホのための別館があったが、閉館していて残念だった。がっかりしたのはゴッホ美術館が閉館中だったこと。ゴッホ美術館から作品が国立博物館に移されているらしく、最悪の時に来たみたい。数日後にゴッホの作品は国立博物館に納入され見られるはずだったらしいし、数ヶ月後にはゴッホ美術館も開館され予定だった。自分の一番好きな画家”ゴッホ”を見るために、それも”ゴッホ美術館”に来たのに…かなりへこんでしまった。

市立美術館

Stedelijk Museum

オランダ・アムステルダム ★★★ 4.50G 近代・現代

建物に入ると有名な芸術家が来ている様子。プレスが集まって、記者会見もあった。階段の上にはディスプレイに、単純なくだらない映像が延々と移されていて、それを見ている人を見ると”なに勘違いしてるんだよ!そんなの芸術じゃねえよ!!”と言いたかった。入って右側は現代、左側には少し印象派の作品もあった。シャガールの作品が5展ほどありやシシリー、ピサロもあった。面白かったのは一部屋にオブジェが幾つか置いてあって、それぞれにモーターなどがたくさんついていたもの。ノートパソコンが置いてあって、10分ごとにそれぞれが音を出して一つの曲を演奏すると言うもの。美術と言うと”目で見る”と言うのが普通だけど、聴覚的に楽しめた作品は初めてかも

レンブラントの家

Rembrandthuis

オランダ・アムステルダム ★★ 7.50G 古典

古典の巨匠”レンブラント”が1639年〜1658年まで住んでいた家が美術館になっている。多数の版画が置いてあり、どれも驚くほど精密で頭が痛くなりそう。スケッチも少しあるもののたいていは銅版に彫られた版画。絵画を期待していたので面白くなかった。

グルーニング美術館

Groeningemuseum

ベルギー・ブルージュ ★★ 100BF 古典・近代

建物自体二つに分かれていて、現代と古典の作品がある。現代の作品は有名なものはなかったけど特徴のある物も多かった。ただ、理解しがたいものも多く、何でこんな物が展示されているのか分からないことも多い。もう一方の建物には古典の典型的な絵が展示されていて、早足で歩いた。一つだけ大きなキャンパスに描かれた作品を立ち止まって見たぐらい。おそらく”キリスト”を描いたものだけど、新しい絵で、なにか”オーラ”のような物が描かれていて目を引いた。売店で絵葉書を買いたかったけど現代の作品のものはなかった。おそらく定期的に作品を変えているのでは? 

王立古典美術館

Musée Royal d'Art Ancien

ベルギー・ブリュッセル ★★★★ 100BF 古典

古典画中心の美術館だったけど風景画や人物画が多く退屈しなかった。特にブリューゲルの作品がとにかく充実している。彼の作品は肖像画にしてもなにか独特で曲線の描き形が他の画家と変わっているように思う。冬に凍った湖の上でスキーを楽しんでいる人の絵があったが、とにかく細かく丁寧に描いているし、一人一人を見ると転んでいる人やそりを楽しんでいる人などいて楽しそう。美術館自体けっこう大きいのでじっくり見て回ると2時間ぐらいかかるかも。

王立近代美術館

Musée Royal d'Art Moderne

ベルギー・ブリュッセル ★★★★★ 0BF 近代・現代

ここが旅行中で最後の美術館。この美術館は王立古典美術館とつながっていて、チケット代は古典・近代美術館あわせて100BF。建物自体は6階ぐらいまであるものと、地下3階ぐらいまであるものがつながっていた。地下につながるものは現代の作品ばかりが並んでいて、中央が吹き抜けになっている。吹き抜けを中心にぐるりと回りながら地下に降りる構造で、結構時間がかかる。思ったよりいい作品がなかったのが残念。展示の方法も雑だと感じた。もう一方の建物は印象派の作品が多く、あまり見たことのないようなタッチが多く新鮮だった。フランスの画家より力強い、抽象化されている作品が多く、国によって印象派もかなり変わっている。上に階段で上がるにつれて部屋が次第に小さくなっていく構造だった。オランダ・ベルギーは自分の思っていたよりいい美術館がなく、ゴッホ美術館が閉まっていたのは痛かった