ここでは普通の旅に必要な物でなく
ユーレイルパスを使って長期間(一ヶ月以上)旅するための準備をします。ただし、これは
夏期(7〜8月)の旅についてです。服装は季節と場所
によってかなり柔軟に対応しなくては行けない。着飾って旅行する人は問題外として、とにかくラフで動きやすい服装(どこかのガイドブックと一緒だが)がやはり一番なのは言うまでもない。後、サングラスはどこでも必要です。基本的に内陸は海沿いよりも暑い。以下地域別に。短パンにTシャツが基本型
。そしてもう一つ大事なのはサンダル。サンダルであれば海岸に行った時も楽。夏の南欧は昼間の気温が最低35度以上。(40度を大抵超えている)スニーカーも選択肢の一つだが当然かなり蒸す。後、日よけのために帽子などがあると便利。サングラスは絶対に必要。(日傘もあるが、スタイルが違う…)これにプラスリュック、水、ガイドブック等を持つと準備完了。雨の心配はまず無い。(南欧に一ヶ月ぐらいいたが雨にたたられた日はなかった。)降ったとしても一月に1〜2日。間違ってもレインコートなど着ないように。汗が滝のように出てくることは保証します。ダイエットしたい方はどうぞ。中欧は少し複雑。フランス北部(パリ)など、夏場はかなり暑い。それに比べ、スイス、オーストリアはまだすごしやすい部類に入る。(汗はかきます)ドイツ辺りから北になると夏場でもそれほど気温は上がらない様子。柔軟に対応しよう。ドイツは地理上、亜寒帯に入るので夏も短い。例えば、スイスのアルプスというと夏場でも涼しい部類に入ると思う人がいると思う。実際夏場でも頂上付近は分厚い雪がかなり残っている。ところが夏の強い日差しが雪に反射して思った以上に暑い。(想像とはたいてい違うもの)服装の話に戻ると、ズボンはジーパンか短パンかを選択。上半身は長袖にトレーナ(セーター)か長袖にTシャツかを選択する。気温によって不必要な物は腰にでも巻こう。日が落ちると大抵、トレーナーが必要になってくる。雨の時用に、傘も必要。レインコートで代用すると荷物が減るかも。靴はスニーカーが一番。1日の気温差が大きいのでそれなりの装備が必要です。また、山に近づくと(スイスやオーストリアのアルプス)天候が変化しやすいのは当然。(アルプスの天気は運次第。雲を見ても面白くない)
北欧の中ではデンマークに9月の中旬に行っただけなのであまり多くは助言できない。ただ、より寒いのは確実なので、短パンやTシャツで歩くことはなさそう。
とはいえ、服装が荷物の中でも一番スペースを取る。どれだけ減らせるかが問題。トレーナーやジーンズは当然一枚で十分。二枚以上持っていくと旅行中に大きなスペースを取られる。後、旅行中に買い足すことができることを考え、ショッピングをするであろうことを考えるとできるだけ少なく。また旅行中に服の洗濯をすることを考えると、高い服は持って行くべきではない。不必要と思えば旅の途中で捨てることも考えては?
正装貧乏旅行とはいえ、
ロンドンのミュージカルや、ドイツ・オーストリアのクラシックコンサート、イタリアのオペラなどを見たい人へ。それなりの服装をすべきなのは事実。スーツやイブニングドレスといった物が必要になることもあるかも。チケットが高ければ高いほどきちんとした服装で行かないと白い目で見られることは保証できる。ただ当然ながら、それらは重く、スペースを取る上に扱いも大変。できるだけ旅の最後に行くことにし、直前に現地でショッピングを楽しみながら見つけるのが一番では?とにかく正装を長旅に持っていくことは薦められない。(ロンドンのミュージカルは、バルコニー(2〜3会席)のチケットであれば普段着でまったく問題なし。ただ、短パンにTシャツ、サンダルという服装だけはやめましょう。)以上のことをふまえて、ヨーロッパをぐるっと回る人はそれなりに準備しよう。キーワードは”
軽く、ラフに、現地調達”です。メインのかばんに何を持っていくかは服装同様非常に大切。
旅行用バッグには次のようなものがある。スーツケースの利点は何と言ってもその
丈夫さ、少々の雨にも負けない防水性、そして、鍵。たいていのことがあっても中の物はダメージを受けないし、押し込めば押し込むだけ入ってしまう。また、量もかなり入る。そして、鍵が付いているというのも重要。大抵のスーツケースはダイヤル式の鍵が中央に、そして両側に小さな鍵によるロックができるようになっている。(最近のは違うけど)何より物を運ぶ時の安心感が違うのがスーツケースの利点。ただ欠点も多い。形が変わらないために幾つかのロッカーに入らない場合がある。最大の欠点は持ち運びに不便なこと。運んでいる時は片手が完全に埋まってしまうほか、長距離の持ち運びは不可能に近い。ユースホステルへ持っていく時などは大問題。(ユースでスーツケースを持ってきている人はまずいない。)リュックサックの旅行専用版。
(巨大版)かなり物が入る上に、小さなポケットがたくさん付いているので小物が多い旅行中にも整理がしやすい。バックパックの利点はその敏捷性。同じ重さのスーツケースに比べて持ち運びが楽な上に、両手が開く。電話をかけることもできるし、ユースに行く途中にガイドブックを持って歩けることは結構大切。バックパックにはフレーム付きの物とそうでない物がある。フレーム付きの物は丈夫だけどそのぶん重い。旅行者のニーズに答えている(旅行用)ので使い勝手がいい。意外な所にまでポケットが付いている。値段もそれなりにするが、値段と性能は比例するといっていい。旅の間は酷使する物なのでしっかりした物を買っておかないと、旅の途中に壊れたり、破れたりすると面倒なことになる。小型のバックをうまく使おう。
リュックサックであれば必要な物を大体入れられる。ショルダーやデイバック等も使えるが、”ひったくり”対策には今一つ。自分も旅行にはバックパックとリュックサックを持っていったけど、リュックサックに貴重品を、それ以外旅に必要な物はバックパックに入れた。街を歩く時のリュックにはとにかく必要最低限の物を入れて必要ない物は極力ロッカに入れてしまおう。街歩きはとにかく”軽く”が原則。ウェストポーチも使い勝手がいいことはいいが、これまた盗難対策にはあまりいいとはいえない。冬場であればコートの中に隠れてしまうので、これほど使い勝手がいい物も無いけど夏場はいかにも”お金、入ってます”と言っているようなもの。危ないです。バックパックをロッカーに、リュックサックを観光用に。総合的に見るとどう見ても
バックパックが勝る。(だからバックパッカーが存在する)スーツケースはあくまで滞在型の旅行には適しているが、移動型の旅行には足手まといになる。バックパックプラス、小型のかばんが一番の選択肢。貴重品はとにかく身に付けておくのが常識。(パスポート、航空券、ユーレイルパス、現金、保険、その他)最低盗まれそうになったらバックパックは見捨てて貴重品の入ったリュックと一緒にダッシュするぐらいの状態にしよう。(極端です)旅の中で一番大切なものはあなたの体です。生きて帰りましょう。
(何かのポスターみたい)その次に大切なものは貴重品です。これを紛失したり、盗まれるとそこであなたの旅は大方終わります。開き直れる人は問題ないけど、大抵の人は立ち直ることなく”旅行”なんて気分にはなれないはず。貴重品の管理は旅の中で一番頭を痛めること。あまり気にすると”旅行”という気分にならないし、かといって盗まれると…盗まれると言う心配と同時に置き忘れると言うこともあるので…旅行中は何かと興奮気味でなかなか注意を払っているつもりでもうまく行かないものです。次のような物をフルに活用しよう。日本で使っているような財布は避けたほうがいい。
特に後ろポケットに無造作に入れるのだけやめたほうが無難。盗難と同時に落とすこともあるので。ここで役に立つのはひも付き(チェーン)の財布。これだと後ろポケットに入れることもできる。ひもをジーパンのベルと通しにくくりつけさすれば忘れることすらない。自分はこのパターン。財布に付いては一度も心配したことはないし、第一、一番取り出しやすい。これがとにかく一番安全
。ただ外見を気にしているとできないので、旅行と割り切ろう。多くのバックパッカー(若者)ですらこの方法を取っている。取り出しにくいのも事実だけど安全性が一番。財布だけでなくTC(トラベラーズ・チェック)、パスポートも入ってしまう。これも
安全性は高いが夏場汗をかくうえ歩くたびにおなかに当たって快適ではないはず。冬場の選択肢の一つ。何かと批判されがちなウェストポーチ。
夏場はさすがに危ない。”貴重品がポーチに入ってますよ”と言っているような物。ただ、冬場になるとコートで隠れるので安全そのもの。周りも見えないし、大抵の貴重品が入ってしまうのは使いやすい。季節に合わせて。個人個人の旅と季節によって選択肢はいろいろあるが、無事に何も無いことが旅行で一番。
逆に言えば何も無ければ日本と同じような格好でもいい。ただ、確率から行って上記のような選択をしたほうがいいと言うだけ。日本の常識は通用しない。落としたり、忘れたりすることもあるのでユースから出る時など再度確認しよう。(自分は物忘れが激しい)