IRON BOTTOM SOUND は第二次世界大戦のころの夜間水上戦をテーマとしたシミュ レーションゲームです．主題は 1942 年のガダルカナル島周辺で起った戦い (仮想 戦を含む) を扱うものですが，それ以外にも 1928 年時点での仮想戦を扱うシナリ オも含んでいます．
ガダルカナル島をめぐる戦いは艦対艦の戦いの連続で， 多くの艦艇が沈んでいったために， ガダルカナル島沖の海峡に‘鉄底海峡 ( IRON BOTTOM SOUND ) ’と 名付けられたほどでした． このゲームの名前もここからきています．
このゲームは Quarterdeck Games 社で作られ， 優れたシミュレーションゲームに対して贈られる チャールズ＝ロバーツ賞を 1982 年度に授賞したものです． 国内では以前，Hobby Japan 社によってライセンス生産されていましたが， 残念ながら，今ではどうも絶版となっているようです． また，Quarterdeck Games 社自体も既に倒産してしまっているようです．
戦術級海戦ゲームの醍醐味を非常によく味わうことができるこのゲームが このまま消えてしまうのは淋しいと思ったことや， 他の方にも戦術級海戦ゲームの醍醐味を味わって欲しいと 思ったことが e-mail プレイを始めるきっかけとなりました． そのため，ゲームを持っていなくてもプレイできるようになっています．
e-mail プレイでは‘戦場の霧’の再現のために情報量を制限してあります． この制限は十分に現実的なものであり， 夜間水上戦の雰囲気をよりよく楽しむことができると思っています．
e-mail プレイの処理は， 多くの方の協力ですでにほとんどの部分が自動化されています． 参加者から送られた行動計画メールはシステムに蓄えられ， 全員の計画が出そろったならば処理を行い， 結果をメールで送るようになっています． そのため，結果を出すにはほとんど時間を必要とはしません． 計画がそろってからほんの数分以内に処理を完了し， 結果を返送することができます． (ですからゲームがスムーズに進行するかどうかは 計画メールが出そろうのにどれだけかかるかに依存しているわけです．(^_^) )
自動処理のために計画メールの書式がきちんと定められていますが， 計画メールのテンブレートを作成するツールや 記入誤りを検査するためのツールなどもライブラリサーバにありますので， 快適なプレイのために利用してください． (サーバの利用法はこちら)
処理システムは，より楽しく遊ぶことができるように プレイ毎に改良を進めてきました． 現在の処理システムは，IRON BOTTOM SOUND を基本として， その姉妹ゲームである Royal Navy (Quarterdeck Games 社) のルールも 選択ルールとして利用できるようになっています． Royal Navy は第一次〜第二次世界大戦における 欧州での水上砲雷撃戦を扱うゲームです． IRON BOTTOM SOUND とは異なり，昼戦もルール化されています． どのような選択ルールとするかは， プレイ開始時に自由に設定することができますので， IRON BOTTOM SOUND のシナリオを Royal Navy のルールでプレイしたり， 本 e-mail プレイ独自の選択ルールを導入したりすることも自由です．
プレイに参加して楽しいと言って頂けることがなによりの喜びです． 多くの方が参加していただけることを心から祈っています．